俺様生徒会長
「ちょ、ちょっと待って!」
 勢いよく立ちあがり、男の子たちを追いかけた。
「何?」
「何ってなんで私が生徒会に入らなきゃいけないのっ?!」
 一気にそれだけ言うと、一人の男の子がため息をついた。
 なんであんたがため息をつくのよ!
 おかしいでしょーーー!!
「おい、秋人たちは先に行っとけ。」
「「「はーい!」」」
「ほな、ごゆっくり~♪」
 なんで他の人を先に帰すの?ほんと、疑問ばっかり…
“ごゆっくり~♪”ってなんのこと??
そんなことをもんもんと考えていたら、
「なんで生徒会に入らないといけないのか、知りたい訳?」
 と言われた。
 はっそうだ!その事で追いかけてきたんだった。
「そ、そうだよ! 何で?!」
 そういうと、男の子の口の端がニヤリと上がった気がした。
 …怖っ! なんでうっすら笑っているのよっ!
「この前、俺にぶつかったよな?」
 ………え?そうだっけ?
「昨日だよ、お前が走ってぶつかってきたんだろ?」
 …そういえば、そんなこともあったような?
 でも、そんなこと関係ないでしょーーー?!
「関係大ありなんだよ。」
 !?
 何この人!?
 人の心を読めるの?!?!
「なんの関係よっ?」
「お前、俺にぶつかったんだからそんぐらいしろよ。」
 はぁ?何様、この人!
「あぁ?文句あんのか?」
 ヒィィィィ!!!
 怖、怖すぎるっっ なにその目は?!
「聞いてんの?」
 近い、近いっっ!
「な、ないです、ないですっっ!」
「そうだよな?」
 …ちっ やらなあかんのか…
 …言い逃げしよう。
 位置について…よーい…どんっ!
-----グンッ
 ん?前に進めない…。
 ……もしや…
 どうか、嫌な予想が当たりませんように!



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