はじめて②
 最悪  梨呼aide 

 バスケの練習の時に足をくじいたので、保健室にシップを取りに行った。恵利は1人じゃ心配だからついていくってくれた。入ろうとしたら、幸と唯がキスをしていた。私は走ってその場から逃げた。足はさっきよりも痛い。恵利はすぐに追いかけて来てくれた。私は泣くことしかできなかった。恵利は何も言わずに背中をさすってくれた。 大丈夫大丈夫というように。
 あまりに足の痛みが引かないため、病院に行ったら捻挫をしていた。医師からは『1ヶ月ぐらいバスケはできない』といわれた。私はバスケができなくなるよりも、幸と唯のキスしていた場面ばかり浮かんでくる。
 学校に行くと、皆が
 『梨呼ーー、足大丈夫?』
とバスケ部の皆が駆け寄ってきた。私は、
 『大丈夫!でも1ヶ月ぐらいできない。』
 『そうなんだ・・・・。』
 『でも、できないけど部活はいくよ。』
 『よかった^^』
 チャイムが鳴ったので皆席に着いた。
 これから移動教室大変だろうな・・・。
< 7 / 40 >

この作品をシェア

pagetop