サンドグラス ~アルツハイマー闘病記~
次の日
純一は
有喜を一度
病院へ連れて行くことにした。
最近
病院へは
ほとんど通っていなかった為、
病状の進行も
少し気にはなっていた。
診察が終わり、
医師の説明を受けた。
「有喜さんの病状は
子供を産んでから
ほとんど進行が
ストップしていたようですね。
母性本能を
くすぐられたのでしょう。
あなた方の
選択は
正しかった。
ただ、
今は明らかに
進んでいる。
もう1~2ヶ月
といったところでしょう。
でも、
有喜さんは
今までに例をなすほど
長く生きられましたよ。
あなた方の愛が
どれほどなものか、
間近で感じることが出来、
とても光栄に
思います。
最期を
まっとう出来るよう
精一杯の時間を
有喜さんに使ってあげてください。」
医師はそう言い残した。
純一は
有喜の余命宣告を受け
改めて
有喜は
死と直面しているのだということを
実感させられた。
純一は
有喜を一度
病院へ連れて行くことにした。
最近
病院へは
ほとんど通っていなかった為、
病状の進行も
少し気にはなっていた。
診察が終わり、
医師の説明を受けた。
「有喜さんの病状は
子供を産んでから
ほとんど進行が
ストップしていたようですね。
母性本能を
くすぐられたのでしょう。
あなた方の
選択は
正しかった。
ただ、
今は明らかに
進んでいる。
もう1~2ヶ月
といったところでしょう。
でも、
有喜さんは
今までに例をなすほど
長く生きられましたよ。
あなた方の愛が
どれほどなものか、
間近で感じることが出来、
とても光栄に
思います。
最期を
まっとう出来るよう
精一杯の時間を
有喜さんに使ってあげてください。」
医師はそう言い残した。
純一は
有喜の余命宣告を受け
改めて
有喜は
死と直面しているのだということを
実感させられた。