サンドグラス ~アルツハイマー闘病記~
「こんなに頑張って働いても、
特をするのは社のトップの人…。
私達は所詮社員なんだから、
給料はみんな変わらないのに…。
頑張っても頑張っても、
仕事に終わりはない。
結局は頑張りっぱなしって事に
今気づいた。」
有喜はボソッと呟く。
「御手洗有喜さま」
看護師が呼ぶ。
「はい。」
純一に付き添われて
有喜が診察室に入る。
「おかけ下さい。
どうされました?」
医師が問う。
純一は重い口を開いた。
「最近、
ここ最近急にこいつの様子が
変なんです。
部屋も掃除してないんです。
いつもは凄く几帳面で
ゴミ1つ落ちてたら嫌がるような…。
それから、
何言っても反応が薄いんです。
と言うよりは
表情がないって感じですね。
いつもなら
もっと緊張感の張りつめたような
顔してるんですけど、
今日もなんか違う。
後、昨日会った事すら忘れてるんです。
それに、
昨日は部屋の隅で
体育座りしてました。
自分の部屋なのに遠慮して…
なんか変なんです。」
純一は不安な気持ちを医師にぶちまけた。
「解りました。
少し診察するので
付き添いの方は出られてて下さい。」
特をするのは社のトップの人…。
私達は所詮社員なんだから、
給料はみんな変わらないのに…。
頑張っても頑張っても、
仕事に終わりはない。
結局は頑張りっぱなしって事に
今気づいた。」
有喜はボソッと呟く。
「御手洗有喜さま」
看護師が呼ぶ。
「はい。」
純一に付き添われて
有喜が診察室に入る。
「おかけ下さい。
どうされました?」
医師が問う。
純一は重い口を開いた。
「最近、
ここ最近急にこいつの様子が
変なんです。
部屋も掃除してないんです。
いつもは凄く几帳面で
ゴミ1つ落ちてたら嫌がるような…。
それから、
何言っても反応が薄いんです。
と言うよりは
表情がないって感じですね。
いつもなら
もっと緊張感の張りつめたような
顔してるんですけど、
今日もなんか違う。
後、昨日会った事すら忘れてるんです。
それに、
昨日は部屋の隅で
体育座りしてました。
自分の部屋なのに遠慮して…
なんか変なんです。」
純一は不安な気持ちを医師にぶちまけた。
「解りました。
少し診察するので
付き添いの方は出られてて下さい。」