サンドグラス ~アルツハイマー闘病記~
医師は母親の肩を抱きかかえ
「御手洗さん、
お父さんと同じ病気というのは、
なんですか?」
医師は真剣な表情で聞いた。
「お父さんは、
まだ入院中なんですけどね。
今調べてるところなんですが、
多分アルツハイマーだと…。
もう、
どうしていいのか解らないわ…。
先生お願い!
あの子を助けて…。」
泣き続けている母親をよそに、
医師は入院承諾書を持ってくる。
「まだそう決まった訳じゃないのですから。
お母さん、そう肩を落とさないで…。
落ち着いたらでいいんで、
書いてもらっといてね。」
と、看護師に伝え、
医師はその場を立ち去る。
有喜の母親は看護師に励まされ、
少し正気を取り戻した。
「お母さんが
辛い気持ちもわかりますが、
有喜さんはもっと辛いんです。
これからたくさんの検査をして、
現実と
向き合わなければならないんですから、
有喜さんを支える事が出来るお母さんが
そんな弱気でどうするんですか!
一緒に頑張りましょうよ。」
看護師のあたたかい励ましの言葉に
母は少し勇気を取り戻した。
「御手洗さん、
お父さんと同じ病気というのは、
なんですか?」
医師は真剣な表情で聞いた。
「お父さんは、
まだ入院中なんですけどね。
今調べてるところなんですが、
多分アルツハイマーだと…。
もう、
どうしていいのか解らないわ…。
先生お願い!
あの子を助けて…。」
泣き続けている母親をよそに、
医師は入院承諾書を持ってくる。
「まだそう決まった訳じゃないのですから。
お母さん、そう肩を落とさないで…。
落ち着いたらでいいんで、
書いてもらっといてね。」
と、看護師に伝え、
医師はその場を立ち去る。
有喜の母親は看護師に励まされ、
少し正気を取り戻した。
「お母さんが
辛い気持ちもわかりますが、
有喜さんはもっと辛いんです。
これからたくさんの検査をして、
現実と
向き合わなければならないんですから、
有喜さんを支える事が出来るお母さんが
そんな弱気でどうするんですか!
一緒に頑張りましょうよ。」
看護師のあたたかい励ましの言葉に
母は少し勇気を取り戻した。