サンドグラス ~アルツハイマー闘病記~
次の日から、
純一の姿は見えなかった。
有喜は不甲斐ない自分が
悔しく、
純一への切ない思いで
いっそう涙を流す量が多くなった。
有喜の元へ
看護師が巡回にやってくる。
ドアを開けると、
1枚の手紙が落ちている。
看護師はそっと有喜へ渡す。
「これ、
床に落ちてたわよ。
御手洗さん宛じゃないかしら?」
そう言い、部屋を立ち去った。
有喜がそっと手紙を開けると、
そこには溢れんばかりの
純一から有喜への思いが
綴られていた。
『有喜へ
有喜が落ち着くまで、
俺は遠くで見守るよ。
君が僕の一番大切な人だと気づいたから、
僕はもう離さない。
君に婚約を断られてから、
僕は有喜には
まだ認められていない。
そう感じたから、
今まで頑張ってきた。
有喜に似つかう男に
少しはなれたかな?
有喜が病を背負っても、
僕は君と歩んでいくよ。
その気持ちは変わらない。
君が病気になったのは、
少し早かっただけ。
年を取ったらみんな病気になるんだから、
そんなに自分を責めないで。
共に頑張っていこう。
有喜が
自分の病気と向き合えるようになるまで、
僕は応援する!
君を守り続けたい。
純一より』
純一の姿は見えなかった。
有喜は不甲斐ない自分が
悔しく、
純一への切ない思いで
いっそう涙を流す量が多くなった。
有喜の元へ
看護師が巡回にやってくる。
ドアを開けると、
1枚の手紙が落ちている。
看護師はそっと有喜へ渡す。
「これ、
床に落ちてたわよ。
御手洗さん宛じゃないかしら?」
そう言い、部屋を立ち去った。
有喜がそっと手紙を開けると、
そこには溢れんばかりの
純一から有喜への思いが
綴られていた。
『有喜へ
有喜が落ち着くまで、
俺は遠くで見守るよ。
君が僕の一番大切な人だと気づいたから、
僕はもう離さない。
君に婚約を断られてから、
僕は有喜には
まだ認められていない。
そう感じたから、
今まで頑張ってきた。
有喜に似つかう男に
少しはなれたかな?
有喜が病を背負っても、
僕は君と歩んでいくよ。
その気持ちは変わらない。
君が病気になったのは、
少し早かっただけ。
年を取ったらみんな病気になるんだから、
そんなに自分を責めないで。
共に頑張っていこう。
有喜が
自分の病気と向き合えるようになるまで、
僕は応援する!
君を守り続けたい。
純一より』