サンドグラス ~アルツハイマー闘病記~
「私だったら
大丈夫だから。
仕事頑張ってね。」
そう告げ有喜は
スーツ姿の純一の背中を見送った。
純一は笑顔の有喜を見て、
不安ながらも少し安心した。
「いってらっしゃい。」
そう言い
お別れのキスをし
笑顔で手を振った。
有喜は一人
部屋にポツンと
独りぼっちにされてしまった。
部屋の中には夕方食べたご飯が
寂しそうにしている。
布団には数分前まで
抱き合っていた温もりが
残っていた。
ご飯を一口食べてみた。
「このご飯、
美味しくないや…。」
ポツリと呟き
有喜は箸を置いた。
布団に転がり込み
有喜はさっきまでの温もりを
噛み締めている。
「純一…。」
純一の枕を握りしめた。
枕には純一の温もりと
臭いが染みついている気がした。
「純一、
さっきまで一つになってたじゃない…。
私の事愛してるって言ってたの、
あれ嘘なの?
私より仕事とって…。
馬鹿…。」
有喜は一人になり、
急に寂しくなり
心が不安で押しつぶされてきた。
悲しくなり
涙が止まらなくなってきた。
マイナス思考へ
どんどん突き進む有喜は、
鬱状態に陥ってしまった。
大丈夫だから。
仕事頑張ってね。」
そう告げ有喜は
スーツ姿の純一の背中を見送った。
純一は笑顔の有喜を見て、
不安ながらも少し安心した。
「いってらっしゃい。」
そう言い
お別れのキスをし
笑顔で手を振った。
有喜は一人
部屋にポツンと
独りぼっちにされてしまった。
部屋の中には夕方食べたご飯が
寂しそうにしている。
布団には数分前まで
抱き合っていた温もりが
残っていた。
ご飯を一口食べてみた。
「このご飯、
美味しくないや…。」
ポツリと呟き
有喜は箸を置いた。
布団に転がり込み
有喜はさっきまでの温もりを
噛み締めている。
「純一…。」
純一の枕を握りしめた。
枕には純一の温もりと
臭いが染みついている気がした。
「純一、
さっきまで一つになってたじゃない…。
私の事愛してるって言ってたの、
あれ嘘なの?
私より仕事とって…。
馬鹿…。」
有喜は一人になり、
急に寂しくなり
心が不安で押しつぶされてきた。
悲しくなり
涙が止まらなくなってきた。
マイナス思考へ
どんどん突き進む有喜は、
鬱状態に陥ってしまった。