サンドグラス ~アルツハイマー闘病記~
仕事と彼氏
2人は店に入り、
ディナーを食べ最近の近況報告をする。
有喜は会社での部下、直美の話をする。
「全然頭が回らない直美を見ていると、
もう腹が立ってしかたないの。
やる気が凄くあって、
それでも空回りなら解るんだけど、
仕事をする気がはなからないのよ!
もう、見てるこっちがやる気うせるんだから、
ストレス溜まっちゃう…。
純一は仕事ばっかりで全然会ってくれないから、
愚痴も言えないし!」
と、仕事での愚痴をばらまき、
純一に八つ当たりをする。
純一が少し言いずらそうに口を開く。
「おれ、今の仕事で
格上げになりそうなんだ。」
「えっ?
すごーい!
頑張りなよ。
格上げって事は次期係長?」
と、有喜は心から喜ぶ。
「そうなんだけど、
そうなると有喜とはますます会えなくなる…。」
と、少し寂しそうに有喜の顔色をうかがい、話しを続ける。
「会えなくなると、
有喜はますます不満が高まるだろ?
それに部下の仕事のできも悪いみたいで、
余計にストレス源は増えるばかりだ…。
仕事辞めて、
・・・・・・
そろそろ結婚しないか?」
あまりに突然のプロポーズ、
有喜は黙り込んでしまった。
純一と会えなくなる、
でも、仕事はしたい…。
「ちょっと待って!
それって勝手すぎない?
私が今仕事を辞めたら
会社はどうなるのよ?
私の部下は私が育てるって決めてるの。
それに私、
結婚しても仕事辞める気ないから!
仕事は私にとって生き甲斐なの。」
と、有喜は怒ってしまった。
純一は有喜のためを思って言ったのだが、
仕事一筋の有喜には
そんな優しさは伝わらず、
むしろ御節介化としてしまった。
2人の空気は一気に冷めた。
ディナーを食べ最近の近況報告をする。
有喜は会社での部下、直美の話をする。
「全然頭が回らない直美を見ていると、
もう腹が立ってしかたないの。
やる気が凄くあって、
それでも空回りなら解るんだけど、
仕事をする気がはなからないのよ!
もう、見てるこっちがやる気うせるんだから、
ストレス溜まっちゃう…。
純一は仕事ばっかりで全然会ってくれないから、
愚痴も言えないし!」
と、仕事での愚痴をばらまき、
純一に八つ当たりをする。
純一が少し言いずらそうに口を開く。
「おれ、今の仕事で
格上げになりそうなんだ。」
「えっ?
すごーい!
頑張りなよ。
格上げって事は次期係長?」
と、有喜は心から喜ぶ。
「そうなんだけど、
そうなると有喜とはますます会えなくなる…。」
と、少し寂しそうに有喜の顔色をうかがい、話しを続ける。
「会えなくなると、
有喜はますます不満が高まるだろ?
それに部下の仕事のできも悪いみたいで、
余計にストレス源は増えるばかりだ…。
仕事辞めて、
・・・・・・
そろそろ結婚しないか?」
あまりに突然のプロポーズ、
有喜は黙り込んでしまった。
純一と会えなくなる、
でも、仕事はしたい…。
「ちょっと待って!
それって勝手すぎない?
私が今仕事を辞めたら
会社はどうなるのよ?
私の部下は私が育てるって決めてるの。
それに私、
結婚しても仕事辞める気ないから!
仕事は私にとって生き甲斐なの。」
と、有喜は怒ってしまった。
純一は有喜のためを思って言ったのだが、
仕事一筋の有喜には
そんな優しさは伝わらず、
むしろ御節介化としてしまった。
2人の空気は一気に冷めた。