サンドグラス ~アルツハイマー闘病記~
有喜の母は
すんなり
OKしてくれた。
自分の時間が
無くなるのは
きついが、
先の短い娘と
可愛い孫と
一緒に住めるのだから、
少しの
不便は
覚悟した。
こうして
同居生活が
開始となる。
有喜の母親は
一人子供を
育てている為、
子育ての手際がいい。
やっぱり
人生の先輩は
存在そのものが
大きいものなんだと
感じた。
有喜は相変わらず
ボーっとする
毎日だった。
いつしか
おねしょは
日常茶飯事
となっていた。
顔からは
笑顔もだんだん
消えていった。
葵を見ても
他人の子を
触るかのように
人差し指で
恐る恐る
突っつくだけ、
あやしたり、
ご飯あげたりという
昔のような気力は
残されていなかった。
すんなり
OKしてくれた。
自分の時間が
無くなるのは
きついが、
先の短い娘と
可愛い孫と
一緒に住めるのだから、
少しの
不便は
覚悟した。
こうして
同居生活が
開始となる。
有喜の母親は
一人子供を
育てている為、
子育ての手際がいい。
やっぱり
人生の先輩は
存在そのものが
大きいものなんだと
感じた。
有喜は相変わらず
ボーっとする
毎日だった。
いつしか
おねしょは
日常茶飯事
となっていた。
顔からは
笑顔もだんだん
消えていった。
葵を見ても
他人の子を
触るかのように
人差し指で
恐る恐る
突っつくだけ、
あやしたり、
ご飯あげたりという
昔のような気力は
残されていなかった。