サンドグラス ~アルツハイマー闘病記~
母がいつものように
掃除をしていると、
母の横を
有喜が通り過ぎた。
見ると、
有喜のズボンは
びしょ濡れである。
「有喜!
どうしたの?
その格好…。
風邪引くわよ。」
有喜は
「漏れた…。」
一言言い、
そのまま歩いていく。
母は
耳を疑った。
「えっ…?」
有喜のズボンを
脱がせ、
少し
臭いを嗅いだ。
ツン
ときた。
アンモニア臭だ…。
有喜…。
まさか自分の子供が
失禁をするなんて
考えてもみなかった。
母は
焦りに駆られた。
病魔の進行が
物語っている。
有喜に残されて時間は
ほんとに
少ないんだ…。
なぜかそう感じ
涙が止まらなくなった。
掃除をしていると、
母の横を
有喜が通り過ぎた。
見ると、
有喜のズボンは
びしょ濡れである。
「有喜!
どうしたの?
その格好…。
風邪引くわよ。」
有喜は
「漏れた…。」
一言言い、
そのまま歩いていく。
母は
耳を疑った。
「えっ…?」
有喜のズボンを
脱がせ、
少し
臭いを嗅いだ。
ツン
ときた。
アンモニア臭だ…。
有喜…。
まさか自分の子供が
失禁をするなんて
考えてもみなかった。
母は
焦りに駆られた。
病魔の進行が
物語っている。
有喜に残されて時間は
ほんとに
少ないんだ…。
なぜかそう感じ
涙が止まらなくなった。