彼氏は可愛い年下系
ヤダ酷い、なんて弱々しく言う日比谷先輩は、結構可愛かった。




「そんなんじゃねーよ?今日は来てほしい所があんだよね」



「「え?」」




沢村君とあたしの声がハモる。




それをにっこり見ながら、




「バイト終わったらすぐにあそこに来て?二人一緒にね」



「……はぁ」




あっちの方を指差す方角をたどって見ていた。




ちょっと学生にはキツイ値段のカフェが見える。




「んじゃ、よろしく☆」



「あい」



「はい」




日比谷先輩は手を大きく振り、なんにも買わずに帰っていった。




「…ま、取り合えず一緒に行くかぁ」



「そーだね」




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