彼氏は可愛い年下系
―――――――――side沢村
「あっ、一樹やっときたかー。たくっ」
「すんません。さっき女とトラブって」
「あーっ、南高の一樹君だ!」
「どうもー」
南高の一樹って、そんなに有名だっけ。
たくさん注文して食い逃げしようとたくらんでいた俺の前に、一人の男が座った。
「……それ、東高の制服…」
「ん?あぁ、まぁな」
俺の来ている制服を見て、顔色を変えた。
さっきまでずっと笑ってたくせに、なんだ?
「東高……、か」
「どしたん?」
つらそうに笑っているのが、見えた。