彼氏は可愛い年下系
「……次は、大丈夫だよ」



「そうか…。祐希奈、今度は未練なんか残すなよ」



「んー分かった」




その会話が終わると、テレビの音しか聞こえなくなった。




居心地がいいのに、痛い。




どうして、こうなったんだろう…。




「……祐希」



「あ、颯?」




自分の部屋でうずくまっていると、颯が来た。




急いで笑顔を作る。




「あの、さ。…一樹先輩」



「あーその事?もう気にしてないよ。自然消滅で終わったし」



「……そか、良かった」




そう言って、静かに部屋を出た。




ケータイを、開く。




< 152 / 412 >

この作品をシェア

pagetop