彼氏は可愛い年下系
もう、昔すぎて忘れちゃったよ。




そんなメールしないで。




そんな気持ちとは裏腹に、あたしは泣いていた。




「祐希奈ー…、なんで泣いてんの?」



「悠希君……、いや、欠伸したんだぁ」




ちょうど悠希君がきてしまい、ケータイを閉じる。




そして目をこすり、涙の跡を消した。




「泣いてんかと思った。これ、いる?」



「えっ、いいの?」



「持ってる時だけだけど」



「いる。お腹減ってて…」




グーと容赦なく鳴るお腹をさすった。




鮎の塩焼きを目の前にし、ごくりと唾をのむ。




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