彼氏は可愛い年下系
「あの、悠希君……」



「何?」




悠希君の部屋にいる悠希君を呼んだ。




あー、せめて颯ならば。




ゲームをしていたのか、いったん中断してる。




赤くなる耳を隠し、ぎゅっと拳を握る。




「あの、……帯、外してくれないかな」



「は?」




悠希君は、手からゲーム機を落とした。




なんとなく、顔が赤い。




あーあたしの馬鹿……!




あの時、千夏と千穂に聞いとけば。




「……貸して」



「あ、ありがと」



「いーよ、なんとなくなら知ってるし」



「そっか」



< 171 / 412 >

この作品をシェア

pagetop