彼氏は可愛い年下系
自分が悪い、事くらい分かってる。




ただ、どうしても忘れられない。




同じ高校だし、颯の友達だし。




「……あーやだな」




それなのに、かっこいい言葉で片付けて。




そんなあたしは、カッコ悪い。




「宮?」



「っ、…ごめん」




泣くなんて、さらにカッコ悪い。




壁に寄り掛かり、顔を両手で隠す。




泣いたら駄目だって分かってるのに、ムカつく。




イライラする。




なんにも、したくない。




「宮、平気……?」



「大丈夫…」



「マジ?なら泣き止めって」



「泣いてない……よ」



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