彼氏は可愛い年下系
あたしは、声を押し殺して見ていた。




「一樹わぁ、みんなのものなのぉ。特定の女なんていないのょ」



「は?だって、お前……、文化祭ん時!」




特定の女なんていない?




……だから、文化祭の時、あんなに普通だったんだ。




ううん、全部。




女慣れしてたから、あたしみたいなヤツも平気だって思われたのかな。




今さら、好きとか思ってるわけないし。




「っ、祐希奈はどうすんだよ!お前がいるから……っ」




悠希君は、なんだか言いたそうだった。




「祐希奈は、俺の事好きって思ってねーよ」




一樹君は、冷静にそう言う。




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