彼氏は可愛い年下系

それから

「………」




自分の左手首を見る。




痛いはずなのに、痛みが分からない。




足も、今日は負担がかかって凄く痛かったのに、そんな事すら分からない。





“一樹と、別れてくれないかしら?”




まだ子供のあたしは、理解できるものの、信じたくなかった。




「祐希、……夕飯、いる?」



「今日、颯が作ったの?」



「下手くそだけど…」




颯の気遣いに、あたしは少し笑った。




「うん、食べる」




立ち上がり、颯の後ろについていった。




リビングに入ると、お鍋が用意されている。




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