彼氏は可愛い年下系
「本当はっ……、別れたくない。けど、あたし、無理だよ…。一樹君の家族から否定されるの、辛いよ……っ」




これが、もしかしたらあたしの本音かもしれない。




あたしは、涙を流しながら、顔を手で隠した。




きっと、酷い顔してる。




一樹君の家族から否定されるの、辛かったんだ。




ずっと「別れて」「顔を見ると辛い」って言われて。




あたしが、ただ弱いだけ。




「ごめん…ごめんね……っ」




謝るという選択しか思い付かないからか、ずっと謝った。




「っ……」




いつもより、一樹君は強くあたしを抱きしめた。




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