彼氏は可愛い年下系
もっともっと、違う衝動。




「あーっ、冷たかった!」



「そか、よかった」



「ありがとございます、祐希奈先輩」



「いやいや……」




あれ、思い出せそうなんだけどな。




前にあった、衝動。




「ヘヘッ、嬉しい」




キュンとか、そんな物じゃないんだよ。




手に少し残る温もりを、両手で感じた。




もしかしたら、たぶん、




「祐希奈先輩?」




悠希君に、恋をしたかもしれなかった。




赤くなる耳に手を覆い被せ、片方の手で自分に風を送った。




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