彼氏は可愛い年下系
コソコソ話だし、なにより、千夏の笑みが怪しい。




四組と五組って、颯と悠希君がいるクラスだ。




そっか、だからか。




「ねぇ祐ー希ー奈?」




……怖い、そんな圧力かけないで。




怖いせいか、引きつった笑みを浮かべ、何回も頷いた。




「あっ、颯人君整備係で外にいたけど?」



「え、えぇっ!? それはレアだ……、いかないと!」




そんな甘い話をされ、すぐに表情を変える。




千夏は苦笑いを浮かべ、窓越しに校庭を指差した。




「ほら、あれ」



「は、颯だ……行ってくるなり」



「了解なり♪」




そう言って、校庭まで走っていった。




あーあ、颯に言われちゃうじゃん。




ブラコン出すなよ、って。




< 45 / 412 >

この作品をシェア

pagetop