社長と小悪魔ハニーの年の差婚
昔の女と同じ部屋で仕事なんて、何年ぶりだろう。



合コンで俺の一目惚れで始まり、強引に押し切って交際が始まった。



給湯室から漂う上質なコーヒーの香り。


「どーぞ…社長」


栗原と同じような動作なのに、俺の鼓動が少し高鳴った。



「ありがとう。濱部部長」



「本当に、若々しくなったわねー。トーマ」


急に慣れ慣れ若く俺の名前を呼ぶ麻古。


「ここは会社だ…呼び方には気をつけろ」


「少しくらいいいじゃない。私たち二人なんだし…」



「・・・」


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