社長と小悪魔ハニーの年の差婚
「社長…何か?」



「別に…何も…ない」


麻古は俺を怪訝そうに見つめながら、首を傾げ、椅子に座って、パソコンを触り始める。



栗原と二人。

麻古と二人とでは全く社長室の雰囲気が違う。


フローラルの香水に自社の化粧品の匂い。


栗原と二人なら決して、匂わない女の香り。



互いにパートナーがいるんだ…


意識したらダメだ。俺は邪念だと自分に言い聞かせて、取り払う。



『人妻』となった元カノの妖しい色気には敵わない。



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