社長と小悪魔ハニーの年の差婚

相手は相手だけに、美古の怒りは多分、増大する。


「ただいま…」



いつものように、玄関先にて総出で、俺と栗原を迎える。


「お帰りなさいませ…旦那様…」
本宮さんの物腰の優しい声が俺の緊張を解す。



美古は何も言わず、俺の前に立ち塞がり、突然、俺の頬を平手打ちした。


「・・・」


叩かれた頬はジンとした痛みを持つ。

俺は叩かれた頬を押さえて、美古を見た。


「どうして？トーマの相手が…麻古姉なの！？」



まだ、何も俺は話してないのに、俺と麻古のコトを美古は知っていた。