社長と小悪魔ハニーの年の差婚
「実家って・・・麻古からもちゃんと訊いたんだろ?俺と麻古は…」


「ともかく…許せないの!!」


私は踵を返して、部屋に戻っていく。




「待て!!美古」


私は先に部屋に戻って、クローゼットの中からブランド物の旅行バックを取り出す。



「もう少し…キチンと話をしよう。美古」


「麻古、麻古ってうるさいの!」


麻古姉のように、学歴もキャリアもない私。


私は必死にエリート社長のトーマに相応しいセレブ妻になろうとモデルの仕事を頑張った。でも、過去の所業で、あえなく休業を余儀なくされた。


「わかった。だったら二度と口にはしない…だから、実家に帰るなんて言うな!」
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