社長と小悪魔ハニーの年の差婚
私はみずから、トーマの腕に飛び込んだ。



「どうした?」


「別に…何も」


「・・・」



突然、閉店時間で、真っ暗だった店内の明かりが点き、格子扉を開けて、お父さんが出てきた。


「美古!?」


トーマは慌てて、私を突き放して、お父さんに挨拶。


「夜分に、突然、すいません・・・」


「まぁ、中にどうぞ」


突然の訪問だったけど、お父さんは優しく私たちを店内に招き入れてくれた。



「今日は水曜日で…店はお休みなんですよ」


「そうでしたか・・・」


店奥の4人掛のテーブルに座った。お父さんに加えて、お母さんも登場。
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