社長と小悪魔ハニーの年の差婚
普段は威風堂々と振舞ってる大企業のエリート社長様が…背中を丸めて、謝る姿を見てると見るに耐えず、口を挟んだのはいいけど。



「・・・美古お前はその現場を見たのか?」


お父さんは強い口調で畳み掛けた。


「見てないけど」


「だったら、憶測でモノを言うな!」



「本当に…申し訳ありません」



「・・・トーマ…もう過ぎたコトだし、いいよ…私、忘れるから」


「美古は腹を立てて戻ってきたんでしょ?」


お母さんが余計なツッコミを入れてくる。


「もう、いいの…キスなんて外国じゃあ…挨拶代わりだし」



ドンとお父さんが拳でテーブルを打ち付けた。



「お前が良くても…父さんが許さん…。麻古も美古お前も私の娘だ!」
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