社長と小悪魔ハニーの年の差婚
「彼は…何者ですか?」



振り返ると柱のそばに栗原が立っていた。



「彼は…学生時代のゼミ仲間だ…」


「昔の好で金を貸してる…いや与えている…彼に何か…弱みを握られていて…強請られている感じでしたが」



栗原は俺たちの話を盗み聞きしていた。
本当に侮れない男だーーー・・・



「社長…秘書は社長の全てを把握する必要があります。俺には包み隠さずお話下さい…」



「・・・」



「・・・社長があくまで、俺には話せないと言うなら…俺にも考えがあります…お分かりですよね」



「・・・」


栗原は牙を剥け始めた。


不敵な微笑みと視線で俺を威嚇する。





< 77 / 212 >

この作品をシェア

pagetop