指輪
2キロのジョックが終わり、あたしは自分の種目のハードルを用意しだした。

「よっ!朝から気合い入ってんな」

「洋介はもっと気合い入れろ!部長のくせに!(怒)」

朝から眠たそーにトロトロハードルを用意しているのは、あたしのクラスメートであり、同じ陸上部の男子部長の藤崎洋介。

「はいはい、おー怖っっ!そんなんじゃモテね~ぞ~」

「うっさい!!」

そう、あたしは口が悪く、女子にしては相当可愛くない。

もう聞きなれてるからいいけど。
< 3 / 12 >

この作品をシェア

pagetop