紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
そこで、俺は、

「ちょっと、すみません…。」

と、免許証入れをお巡りさんからもらい、新聞の切り抜きを引っ張り出し、それを見てもらった。

「これは…。」

と、切り抜きの記事を読んだお巡りさんが俺を見たので、

「その落石事故の被害者が、両親なんです…。49日が過ぎたんで、葬儀に参列してくれた指宿の叔母の所へ…。妹…かおりの学校には許可を得て一緒に…。」

と、答えながら華央璃ちゃんの方を見た。
その瞬間、終わりを感じてしまった。


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