紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
華央璃ちゃんも、別のお巡りさんに職務質問をされていた。
そうだ、こういうのって、2人1組が多いんだった…。

「梅本 かおりです。」

と、答えた華央璃ちゃんに、

「字は?」

と、尋ねる助手席側のお巡りさん。

「ん〜、線香の“香”に織物の“織”って言えばわかる?」

と、答えた華央璃ちゃんに、

『なんで、香織の字を知ってんだ!?』

と、俺は驚きながらも、顔に出さないようにした。
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