紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
すると昌磨は、強引に私の手にお金を握らせ、

「俺からの逃走用に残しておけ。」

と、見据えてくる。


「昌磨…。」

私にとっては、かなりか細い声で呟くと、

「たいしたものは…買えないけどさ。」

と、昌磨は微笑んだ。


でも……私は………。
そんな微笑みはいらない…。


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