紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
去年の春頃、夕飯の席にお父さんの姿がないのに気付いた。


「お父さんは…残業?」

と、お母さんに尋ねると、

「そうね…、最近ずっと、華央璃は部活でいなかったからね…。」

と、ため息をついた後、

「あの男ね…、浮気してるの…。お母さん達…離婚すると思う。」

と、私を真っ直ぐに見つめて言った。

その言葉に、私は持っていた箸を落として、ただただ震えていた…。
< 35 / 242 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop