紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
「いいのよ…。違う角度で捉えたかっただけだから…。」

と、明らかに屁理屈だと分かる私の言葉に、

「ああ、俺はいいんだけどさ…。」

と、福田君は、立ち上がった。

そして私を見下ろして、

「繭美がさ…、今井の事、心配してるんだよ…。『落ち込んでいるんだけど、訳を話してくれない。有り得ないけど、女の子には言えなくて、男の子には言える事なら、聞いてあげて。』って…。」

と、真剣な目付きで言ってきた。
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