紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
「ひったまがった。」
(とてもびっくりした。)

と、私が感心していると、福田君は微笑んで、

「繭美の親友なら、俺の親友だ。気軽に相談してくれていいから…さ。」

と、体を前のめりにする。

当然顔は近付くわけで…。

そこそこのルックスの福田君にこんな事をされると、少しドキッとする。

でも、福田君はそんな私の動揺には気付かずに、

「今井が、元気にならないと…、繭美が笑ってくれない。」

と、頬を少し赤らめて囁くように言った。
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