紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
「落ち込んでる子に、惚気るなんて…。でも、繭美の笑顔は素敵よね。私も大好きだもん。」

そう言った私に、

「よかった…。やっと笑った。」

と、福田君はホッとした表情を見せた。

「えっ、私…笑えた?」

と、自分を指す私に、

福田君は頷いて、微笑んでくれた。



それ以来、私は繭美と福田君のおかげで、学校での居場所を見つけた。

過剰になる事なく、学校生活を送れるようになった。
学校だけが、気持ちのモヤモヤを忘れる事が出来る場所だった。
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