紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
「この部屋の子、親は即死だったらしいね…。」

「ニュース見たけど…あれじゃ…。よくこの子、生きていたよね…。」



そんな会話を、私の病室の前を通った人達がしたのを聞いてしまっていたから…。
それを確かめたかっただけ…。




【お兄ちゃんは私を気遣かってくれて、パパとママの事を黙ってくれたよね。
だから、私も知らないふりをしたんだよ…。

子供の時の…。
あの日以来、お兄ちゃんは私に気を遣かってばかりだったから…。】



< 61 / 242 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop