紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
幼稚園児の私は、お兄ちゃんの側が大好きだったなぁ。

だから、あの日もお兄ちゃんの後を追いかけちゃったんだっけ…。

「香織は、お留守番ね。」

と、ママが止めたにも関わらず、私はお兄ちゃんを追いかけた。

小学校高学年になっていたお兄ちゃんは、友達にいつも私が側にいるのをからかわれ、それを知ったママが止めようとしたんだけど…。

「待ってよぉ〜。」

と、追いかける私を振り切る事だって出来たのに、私の声に立ち止まって待つ事を選択してくれたお兄ちゃん…。

私は、必死にお兄ちゃんだけを見て走って…。



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