紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
高校生になって、吹奏楽部に入った私は、帰りが遅くなる日が多くなった…。

そんなある日…。



正門を出ようとした私に、

「かおちゃん、駅まで一緒に行こう。」

と、同じ吹奏楽部の亜由良が声をかけてくれた。

「うん、ありがとう。でも…たぶん…。」

と、私が苦笑いすると、

「そっか、ナイト様が来てるんだ。」

と、言いながら私のカバンを持ってくれた。

「あっ、ありがとう。」

と、お礼を言った私は、

「わかんないけどね…。ナイトか…、本物はまだかな…。」

と、微笑んだ。
< 64 / 242 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop