紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
「かおちゃんなら、その気になったらすぐだと思うけどなぁ。そのブラコンがなくなればぁ。」

と、亜由良が言うので、

「ねぇ、あゆちゃんもやっぱりそう思ってる?」

と、足を止めた。

「ハハッ、かおちゃん気にしているんだ…。思っていたら言わないよ。お兄さんの方はシスコンだと思うけど…。」

そんな亜由良の言葉に、

「お兄ちゃんは…。」

と、声のトーンを落とす私に、

「だから、思っていたら言わないって。でも、お兄さん…ある意味凄いね。うちは、喧嘩ばかりだよ。」

と、亜由良は笑った。


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