紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
「えっ、そうなの?見えないけど…。亜由良ちゃん、スタイルいいと思うけどな…。」

と、亜由良の全身に視線を巡らすお兄ちゃんの頭に、松葉杖で一撃を加えた私は、

「お兄ちゃん!!単なる、スケベ親父の視線になってる!!」

と、お兄ちゃんを睨みつけた後、

「あゆちゃんも!!お兄ちゃん、フラれたてだから野獣かもなんだから。」

と、苦笑いしながら言った。

すると、

「フリーになったなら、遠慮なしですね。」

と、亜由良はいきなり車の後部席に飛び乗り、

「昌磨さん、早く行きましょうよ〜。」

と、亜由良なりに色っぽく言って、私達兄妹を笑わせた。



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