紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
私は…、昌磨が泣いてくれた事で救われたけど、昌磨には何もしてあげられていない…。

昌磨が私に死んで欲しくないって言ったのを利用して…、生かしてあげたい。

この香織ちゃんの代わりに…、昌磨の幸せを心から応援したい…。


でも、岬に着いた私が見たのは、柵を越えて岩場に座っている昌磨だった。


何が、朝日を見てくるよ!!

「だめぇ〜!!」

ありったけの私の叫び声に、昌磨は、立ち上がって私を見続けていた。

その昌磨の後ろには、紺碧の海に昇った太陽があった。



第1章 かおり End
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