紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
そんな旅行の帰り道に、落石が香織達の車を直撃した。
両親は、即死だった。

香織は、生きて救出されたのだが、内臓の損傷が激しく、

「話ができるのが…不思議なくらいです…。」

と、主治医に言われたほどだ。

数日後に、息絶えてしまうまで、顔を出す俺に笑顔を向けてくれた。

バカ野郎…逆じゃないかよ。

そして…、そんな状況で、香織は俺に手紙を認(したた)めていたのだ。


< 8 / 242 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop