紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
しちりん…七輪の事?
今、何で七輪が…。

寒いからとか?
それなら車の暖房があるし…。

と、言うより華央璃ちゃんがよく七輪なんか知って…。


そんな思考中の俺を、飛び上がらせる大声で、

「しちりん!!何で、私に生きて欲しいなんて言いながら、昌磨は死ぬわけぇ?!」

と、顔を上げて叫んだ。

その顔には、涙が流れた跡があり、新たな涙が澄んだ瞳から溢れ出ようとしていた。
< 84 / 242 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop