紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
「この花を…私に!?」

と、俺を見上げる華央璃ちゃんの瞳に、ドキッとしてしまった俺は、視線を逸らした。


「こんな岩場でも、こんな可憐な花が咲くもんなんだね。」

と、俺が頭をかきながら言うと、

「もう…心配して損したよ…。」

と、華央璃ちゃんは、口を尖らした後、

「ありがとう…。もらっておくね…。」

と、背を向けて遊歩道に戻り始めた。


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