紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
「華央璃ちゃん…どうしたの?怒った?」

と、華央璃ちゃんの後を追いかける俺に、華央璃ちゃんは、振り向いて、

「明るくなって…人目につくようになったらまずいでしょ?携帯のGPS機能でここもバレると思うし…。」

と、当たり前のように言うと、また歩き始めた。

俺はその隣りに並んで、

「色々、考えているんだな。」

と、声をかけると、

華央璃ちゃんは、前を見て歩き続けながら、

「そろそろ、親も私がいないのに気付くだろうし…。友達に、『ごめんね』ってメールしちゃったから、警察が捜しだすかもしれない…。だから、宮崎を出よう?」

と、しっかりした声で言った。


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