紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
俺は、そんな香織を裏切ろうとしているんだ。

自ら、命を絶つという行為で。


付き合っている人もなく、支えるべき人をなくした俺は喪失感で一杯になってしまった。


一周忌まで待とうとも思ったが、香織達の葬儀の時に聞こえた親族の声を思い出す…。

「年末の忙しい時に、年賀状だけの親戚の葬儀って…、迷惑よね…。」

こんな奴に送り出された、親、香織が不敏でならない。
そして、もう関わるのはゴメンだ。


だから…。


< 9 / 242 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop