紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
「遺書…置いてきたから…。携帯持ってくわけにも…いかないしね…。」

と、微笑む華央璃ちゃんに、

「いいんだね?」

と、俺は車に向かいながら尋ねた。

「うん…。だから、昌磨は私より先に死んじゃダメだからね。」

と、胸を軽く叩かれた俺は、

「わかった…。じゃ、行こうか…。」

と、華央璃ちゃんをドアを開けた助手席に誘導し、彼女は座席に滑り込んだ。


俺はその後、ドアを閉めて運転席に乗り込むと、車をスタートさせたのだ。


終わりへの始まりから、
終わりへの加速がついた…、そんな瞬間だった。
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