紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜
「ねぇ…昌磨…どうして本州とは逆に行くの?」

と、華央璃ちゃんが問い掛けてきた。

俺は運転を続けながら、

「えっ?華央璃ちゃんは、宮崎を出ようと言っただけだと思ったけど…。」

俺の答えに、華央璃ちゃんは首を捻った後、二人しかいない車内なのに小声で、

「ひょっとして…、迷惑なの?」

言ってきた。

「えっ、迷惑って!?」

ちょうど信号が赤になったので、車を停止させた俺は、助手席の華央璃ちゃんを見て聞き返した。
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