【短】俺だけのお姫様
俺の彼女

好きだよ

「おい廉~!!」

「...はよ。雄介」

「ったく!元気ねぇな~」

「朝は弱ぇんだよ」

「ふぅ~ん」


俺は中島廉(なかじまれん)。


高校2年生。

学校は面倒くせぇし、ハッキリ言って行きたくない。


でも俺は、毎日通う。


その理由はただ1つ-




「アレッ?!芽衣(めい)ちゃんじゃね?」
「んっ!?どこよ!」

「ほ~らあそこ!」


雄介が指をさす先には...




栗色のふわふわした長い髪の毛に

大きくてくりくりした愛らしい瞳。

高くて綺麗な鼻と、ぷっくりピンク色の唇。

背は低くて、でも手足がやたらと細長くて

スタイル抜群。



いつもみんなの中心で

可愛い笑顔を振りまく君-。

たった1人の大切な....彼女。



そんな彼女は今日も、みんなに囲まれた後


笑顔のままゆっくりと1人で歩き出した。


「よし....」


俺はそれを確認し、真っ先に彼女の元へと向かった。



1人残された雄介はつぶやいた。

「朝弱くねぇじゃん(笑)」
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